ベネズエラとブラジル

7月28日、ベネズエラ人家族を連れて相撲博物館東京都現代美術館に行った。集合時間に数時間も!遅れて来た彼らの言い訳はおもしろすぎたのだが、別の機会に話したい。(ベネズエラはざっくりと面積が日本の2倍、人口は4分の1ほどの国だ)年に数回は飛行機で4-5時間かけてメキシコに遊びにいくよ!と言っていた。

 

先週は久しぶりにブラジル人の友人とも会ったので、自分にとってプチ南米週間だった。そのブラジル人の友人は土木(civil engineering)について大学院で勉強していたのだが、同じ時期に留学していた8割近くの同級生は帰国したと言っていた。日本が好きで働こうとしたが、とにかく働きにくいと。周囲に判断を仰ぎつつ慎重に調整しながら仕事を進める日本のやり方は、いい面もあるかもしれないが、何も決まらない、進まないこともある。その遅々とした時間の流れや日本人コミュニティにいると直面する疎外感に嫌気が差して帰国に至るのかもしれない。

 

それから、日本人の感覚だと気づかなかったのだが、そのブラジル人の友人とベネズエラ人の家族は、どちらも「南米から日本に向かうときにはアメリカを経由しない」と断言していた。飛行機の乗り換えであっても、アメリカでの手続きが相当面倒くさいらしい。だから、外国人にフレンドリーな政策を打ち出している中東を経由して移動をするのだという。こんなふうに個人の旅行に影響するほど、アメリカの政策は南米人には厳しいものなのだろう……。だからといって、自分にはどうすることもできない話なのだが、どうしても無意識に欧米主義になりがちなので、欧米以外の人の話ももっと聞きたいなと思った1週間だった。

 

特に美術や写真文化に関係ない話題ははてなブログにたまーに書いています。

 

2023年7月30日