鶴屋

熊本の人はたいてい年末年始に鶴屋にいく。鶴屋というのは地元の百貨店で、東京で言うと新宿の伊勢丹のような存在だ。伊勢丹も以前熊本に店舗を構えていたが、撤退しているし、その後を引き継いだ百貨店も姿を消してしまった。お歳暮やお年始、お中元の贈り物には、鶴屋の包装紙で巻かれたものを渡すと、地元の人たちは「高級感」を感じる。私の家族や親戚の間でもそういう認識だ。全国的に見れば百貨店は潰れる時代になってきているけれど、地元の人たちに愛されるデパート。東京と熊本にしか入っていない知る人ぞ知るマニアックな服やバッグを取り揃えているショップがあるのもいい。相当ファッションが好きなバイヤーがいるんだろうな。