北陸をチョイスした高校の修学旅行の思い出

高校1年のときに修学旅行で訪れた能登半島のニュースに胸を痛める1月。

 

私の通った高校は自由な校風が取り柄の平凡な高校だったんですが、修学旅行は5つのコースから行きたい場所を選べるシステムでした。私は訪れたことのない能登半島にいけるコースを選びました。当時から好きなこと・興味のあることに邁進するタイプだったので、同クラの友人がみんなスキーや東京ディズニーランドのコースを選んでいたのにも関わらず、能登半島に行きたい一心で希望届けを提出。

 

振り返ってみれば意味不明ですが、部活が一緒だった他のクラスの知り合いに、ねぇ、グループに入れてよ!とずうずうしく入れてもらい、私以外は別のクラスの女の子のメンバーでした。そういうのがあまり気にならないのか、とにかく能登半島に行きたい!の一心でした。

 

あれは雪の降る1月。1日目は熊本空港から小松空港に向かったのですが、強風で飛行機が着陸できないとのアナウンス。いくら空港の上空を旋回しても降りられない。結局、伊丹空港まで引き返すことに。今考えると、旅行代理店の旅程管理者の人は相当大変だっただろうなと察します。私たちは伊丹空港で降りて、バスに乗って北上しました。

 

詳しい旅程は覚えていないけれど、2日目の金沢での自由行動はなくなり、途方に暮れていると、「坐禅のプログラムは続行する」と先生が言うんです。生徒の間からは、「えー!坐禅より自由行動!!!!!」という声が出たのに、生徒の希望は却下されました。

 

青学出身の英語が専門の担任(サザンオールスターズ桑田佳祐のモノマネが上手い)が、化粧やパーマやスカートの長さなどのルールがあってないような自由すぎる校風の私たちに喝を入れたかったのか、「坐禅をさせたい」と息巻いて(?)いらっしゃたのを思い出します。温厚な先生なので、息巻くというほどでもないですが。

 

北陸コースを選択した私たちは、先生の意向でみんなで永平寺へ。女子生徒は、スカートの下に体育服を着て坐禅を組むという異様な格好で参加しました。希望する人は手をあげるとお坊さんが棒で肩を叩いて喝を入れてくれます。

 

坐禅を初めて組んだ思い出は錆びれていないので、行って良かったですね。

 

他の修学旅行のコースと比べると、北陸を選ぶってちょっとマイペースな高校生が多かったかもしれないです。私たちは2日目くらいに和倉温泉に宿泊しました。温泉が入っていたのは北陸コースのみ!温泉地生まれの私は、和倉温泉をめっちゃ楽しみにしていました。海の香りがする温泉。みんなでごちゃごちゃになって露天風呂に飛び込んだのはいい思い出。

 

その和倉温泉も今回の地震で被災していましたが、もう少し時間が経って行ける状態になったら、絶対行きたい!って思ってます。

 

1日でも早い復興を祈っています。